子猫の「欽ちゃん走り」について
うちの猫は小さい頃、よく「欽ちゃん走り」をした。
顔の向き、手足のうごき、そしてあのかがみ具合といい、「欽ちゃん走り」としか形容しようのない走り方なのである。
非常に残念な事に、大人になってしまったススにはもう見られない行動だが、子猫を飼っている方なら良く目にする行動ではないだろうか?
うちの猫の場合、この「欽ちゃん走り」と「猫キック」はセットだった。
「欽ちゃん走り」の後にはもれなく「猫キック」が見舞われるので笑ってはいられない。
そんなわけで、「欽ちゃん走り」の激写はできないまま、幻となった。
その笑えるポーズとは相反して、形相はかなり怖い。「猫キック」も名前のようにかわいらしい蹴りではなく、両手も牙もフルに使ってくるので相当痛い。
廊下などで突然この事態に出くわすと、「待て!悪かった!」と理由もなく謝ってしまうのだが、当然待ってなどくれない。
さて、友好的とは到底思えない猫のこの態度だが、実は「兄弟愛」の現れという説がある。
猫が敵と喧嘩をするときにはこの技は使わないんだとか。
「欽ちゃん走り&猫キック」はあくまでも兄弟がじゃれ合う時の行為であるらしい。そう言われてみると、ススがぬいぐるみをひたすらキックする姿もなるほどと納得がいく。
とはいえ、スネに無数の引っ掻き傷を負っていた旦那に、この猫の「兄弟愛」を説いてみたところで、甚だ有り難迷惑な話ではあったのだが・・・